後10年!頑張ろう!
今回は今週見たの以下の記事について
ちょっと気になったので皆さんも一緒に
考えていただきたいなと記事を起こしています。
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なぜ日本で「解雇規制の緩和」が進まない? 倉重弁護士「硬直した議論はもうやめよう」
https://www.bengo4.com/c_5/n_7234/(2018年01月08日 09時22分 on 弁護士ドットコムNews)
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バブル入社組を30年放置した企業のツケ
「お荷物」に退職金5000万加算
http://president.jp/articles/-/24176(2018.1.12 on PRESIDENT Online)
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今回の記事の結論、上記の問題の原因は以下に帰着すると
筆者は想像しています。(あくまで筆者個人の想像)
「 日本人の国民性を前提とした
学校教育のコンセプトが原因 」
ペーパーテストで100点を目指すことが、
とりあえずのところの目標。
また、しんどいことを我慢して耐えることが美徳。
小学校、中学校、高校の12年間、
場合によっては就学前から始まることもあり、
また大学に入っても前半はその傾向が強く、
要するに社会人になるまでは
100点目標のコンセプトに強く慣れ親しみ、
まじめで一生懸命、成績優秀であればあるほど
社会に出てから必要とされること、
つまり、点数、仕事の出来栄えについては
学校と同じように100点であること、
顧客からの要望を超えて150点を目指すこと、
はたまた75点でいいから早くすること、
実は70点なのに100点と報告して一旦切り抜けて
後から追加で補正を行え!等々、
さらに、しんどいことに対する我慢については、
一昔前の体育会系なノリであればいざ知らず、
今は何が問題で簡単にできる工夫をしなさいよ!
ようやく日本も当たり前に変わりつつある、
そういう 「 ギャップ 」 に苦しむことでしょう。
また社会に出ていくらか経過すると、
学校とは違うんだな、
と頭では理解できるようになるのですが、
心の奥底、深層心理では
相変わらず100点ではないことに対する
違和感、またひどい場合には恐怖感、
また100%の努力を行うことに対する
義務感にさいなまれながら、
日常の激務をこなしていく。
そうすると
顧客、上司からの要求に対して
完ぺきを目指して努力しているのに、
そもそもの要求がコロコロ変わる、
または自分は必死に頑張っているのに、
同僚は比較的いい加減に仕事をしていて、
その尻ぬぐいをやらされる、
または最初から自分にばかり仕事が押し付けられる。
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そんなこんなでだんだんと
自分の失敗をつつかれるのが嫌で
完璧を求めすぎて無理が生じて精神の平衡が崩れる、
または事実を隠蔽して問題が大きくなる。
さらに他人の至らぬ部分がどんどん嫌になっていく。
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「 学校教育のコンセプト 」
が原因で他人だけでなく、
自分自身の失敗に対しても不寛容になり、
その結果が冒頭で紹介の3つの記事のような問題が
起こっていると筆者は想像しています。
一つ目と二つ目の記事
(解雇規制の緩和が進まない、
とバブル入社世代のリストラの問題)
は関連しあっている内容です。
あえて極論を述べると、
「 一旦雇用した社員を簡単に
解雇できないから困る。
もっと簡単に解雇できる方がよい。 」
これは経営側だけの理論ではなく、
従業員側の理論でもあります。
(ミルコ・クロコップ)
『 いや、そんな簡単に解雇されたら困るでしょ?
何言ってんの? キチ○イの人なのか?
秒殺されたいのか? 』
ま、待て!
ちょっと冷静に!
どっちがキチ…
んん!ゴホン!
なぜ、雇用が極端に厳格に守られ過ぎると
従業員側も困るかというと、
以下のような問題が関連しあって悪化するからです。
1.一つの会社に定年まで勤め続けることが
良いことであるとの固定概念が根強い。
ようやく転職することが一般的になりつつはあり、
この固定概念も薄れつつあるとは言えますが、
それでもいまだに転職を簡単にする=我慢ができない性格
⇒学校教育で叩き込まれた我慢=美徳に反する人材
というように判断されるような恐怖感もまだ残り、
また、やはりリストラにより解雇されたとなると、
要するに「失敗」=世間体が悪くて…
と考えるのが一般的だと思います。
本来の意味で言うとリストラによる解雇は
経営側の能力不足または社会環境の変化等、
従業員側の落ち度ではないはずなのですが。
2.簡単に解雇できないから
安易に雇用できない。
リストラされたとしても
本人に能力があり、
社会環境等の条件がそろえば
すぐにどこぞの会社に雇用してもらえる。
「 前職はリストラされたって?
まあ、どんな奴か分からんけども、
やることはちゃんとやれそうだし、
いっぺん雇ってみますか。
ダメならクビにすりゃいいんだし。 」
であれば、
解雇する側も解雇される側も
もう少し気楽になれるし、
ルーレットを回すように
軽く雇って軽くクビにしてを繰り返して、
従業員と経営側がwin-winになれる様な
巡り合わせ雇用関係を探す方が
より良い様に思えます。
また、世の中でリストラ解雇が一般的になれば、
「解雇=失敗=世間体が悪い」というようなことも
薄れると思いますが…
日本では現実そうではありません。
「 えぇ…?前の会社リストラされてるの?
うーん、何か問題があるのか?
別に変なところは無さそうなんだけどなー…
すぐに解雇できないから、採用は見送りだなぁ。 」
が一般的かと思います。
3.クビにされても失敗、
雇われても失敗、
クビにしても失敗、
雇用し続けても失敗、
◆従業員側の視点で整理すると、
前述のようにクビにされたら失敗。
一旦リストラされると
リカバリーしにくくなる。
⇒ 雇用にしがみつくようになる。
どこかの会社にやっと雇用された!
⇒ どうやらブラック企業なような気がする。
⇒ だけど一旦辞めるとリカバリーしにくい、
それに学校で学んだみたいに
「 我慢=美徳 」だ!
何とか頑張ろう!
⇒ で、体、精神、経済的に結局ダメになる。
つまり、下手に雇われても失敗。
◆経営側の視点で整理するとどうでしょう。
クビにすると、当然
「 雇用を守れなかった経営が無能
=経営側の失敗 」
と言われる。
⇒ 雇用を守り続けるけど、
人件費を抑制するために
新卒採用人数を押さえよう!
これが二つ目に紹介した記事
「 バブル入社組の30年放置 」
の入り口です。
⇒ 組織の人員構成はピラミッド型しかありえません。
なぜなら、下の方の若い連中の給料をピンハネして、
上の連中の給料に「管理手数料」つまり役職手当を当てて、
ボリュームアップさせるからです。
⇒ ところが安易にも新卒の若い連中を入れずに、
中間層については多少の定期昇給は抑えながらも
雇用し続けて人件費が膨らむ。
無理が生じるのは火を見るよりも明らか。
⇒ しかも、
「 法律に触れるような下手なことさえしなければ、
そうそうクビはない。雇用は継続される。 」
と高をくくったような生産性の低い連中ばかり。
⇒ 自分の会社を守るために、下請け業者を締め上げ、
安い海外の生産拠点にアウトソーシングし、
利益を守った。
つもりが、
国内で循環すべき資金が海外に流れ出て
モノが売れずにデフレが加速。
不景気スパイラル。
⇒ 結局経営状況は悪化して、
会社そのものがダメになり、
経営側も従業員側も共倒れ。
倒産しないけども外資に乗っ取られて、
結局リストラされる。
(外資に乗っ取られたのはシ○ープが代表例ですね。
バブル世代を遠慮なくリストラして
すぐに経営状態は回復しましたけど。)
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待てっ!!
今からちょっと明るい話になるから!
ハイキックは
お願いだから待って!
まあ、つまらない小芝居はさておき。
本当に、どうしようもないしょうもない話ばかりで、
筆者自身も正直感情的には
バブル世代を支えることに
何となく閉塞感を持っているのですが、
朗報です。
30年前からごくごく最近まで
国内の会社は「失敗」ということを恐れて
ちゃんとリストラを行ってこなかったのですが、
実はバブル世代と呼ばれる層が
10~15年程度で自然とリストラされていきます。
なぜなら、すごく単純な計算で
定年を迎えるから。
※バブル世代:1965年-1969年:49歳-53歳(2017年現在)
(ミルコ・クロコップ)
『 いや、その連中が定年で引退して、
要するに高齢化社会が加速するんでしょ?
もっと困ることになるでしょ?
お前が先に困ったことになりたいのか? 』
待てっ!
話は最後まで聞け!
確かに、社会保障に関する費用が増えて、
それはそれで厳しいのだけども、
現役世代が正しい構造の人員構成(ピラミッド)で
会社組織を運営していき、
給与が安定して支払われ、
企業による設備投資が増えて、
となればそれなりに安定して好景気な循環が
期待されると想像しています。
そうすると、特に筆者の世代は
「 氷河期世代 」 と言われ、
会社内で層が薄いと言われる世代です。
※氷河期世代(失われた世代):1970年-1983年:35歳-48歳(2017年現在)
その薄い層が上に上がり、
潤沢なピラミッドのすそ野から
「 管理手数料 」をもらうように
なってごらんなさいよ!
(ミルコ・クロコップ)
『 …へぇ~、そうなん?
…ふぅ~ん♪ 』
ただ、筆者個人としては
途中に考察した学校教育のコンセプト、
「 失敗に対する不寛容 」
「 我慢=美徳 」
について、早めに各個人が改める必要がある、
つまり
10年ただ単に耐えるだけではなく、
来るべき日に備えて準備を怠りなく
行っておく必要があると思います。
失敗してもくじけずに
いくらでもやり直す。
必要以上に恐れずに。
また我慢しがたいシーンに出くわしたら、
我慢せずに解決する方法を考える。
ごくごく当たり前のことではあります。
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