何でもない、ほんとに安いものなのですが、
とあるアイテムを購入しました。
定価600円の名刺入れです。
今まであまり多くの人と名刺交換をする職種ではなかったので
家内にプレゼントしてもらったものを
10年間使って問題なかったのですが、
流石にそろそろあちこちほころび?が出てきて、
買いなおそうかなと。
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名刺入れというアイテムを自分で購入するのが初めてで、
いかほどのものか想像がついてなかったのですが、
本当にピンからキリまででした。
安物であれば100均でもありますが、
すぐに壊れるでは困るし、
あまりにひどい名刺入れでは
「汚い入れものから出てきた汚い名刺」
では失礼だろうと思い、
多少なりとも「こまし」なものを探そうと。
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で、まず「L」のつく雑貨屋さんに立ち寄り物色。
ここでまずゲンナリ。
ほんとに一番安いラインナップで
アルミ製のケースのもので600円前後。
まあ値段はそんなところが一番下だろうなとは
想像していたいのですが、
とにもかくにも品質に疑問点が。
①フタの部分とケース本体の部分が
きっちりそろっていない。
②アルミ製だから黒くなることもあるからそのつもりで、
と注意書き。
まあ②は優しさの裏返しだろうと思うのですが、
①に関してが非常にひどい。
ほんとに全くそろっていない。
そもそもなぜこんなデザインにしたのか。
で裏を見ると
「Made in Cのつく例の国」
あーあ。さもありなん。
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で、お店の中の
別の商品を物色すると、
メッキ加工した金属製のケースに
本皮を貼り付けて2,000円程度。
本革だけで財布の様に作られた
大して使いやすくもなさそうなものが3,000円程度。
さらに別のお店に行って各種ブランドの
ラインナップを確認すると、
大して使いやすくもなさそうなもの(しつこい)が
6~8,000円程度。
「正気か?
いや、
むしろ俺の思考回路に
狂気のスイッチが
組み込まれているのか?」
と、めまいが。
使いやすさが同等だと仮定して、
多少壊れやすいものを100均で買ったとする。
100均で半年に一回新品を買っても、
7,000円のものは35年でどっこい。
もちろん買いに行く手間、
お客様に与える印象は省いての計算ですが。
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まあ、こっちは
そもそもそんなに裕福でもなく、
ファッションにも気を使わない
さえない中年男性ではありますよ。
それにしてもだ。
最初のCのつく国が作った
「安かろう悪かろう」のもの、
または値段と品質が比例しているか
首をかしげたくなるもの、
…何だかなぁ。
ということを一緒に買い物にいった家内に報告すると、
「もう一軒、候補のお店がありますよ。」
と同じモール内に入っている無印良品をリコメンド。
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まあね、
まあ「L」のつく雑貨屋さんと
同じノリだろうとそんなに期待せず、
一応行ってみたわけです。
「…あった。
これや。
これやぁぁぁあああああ!!」
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◆ステンレス製:
頑丈でアルミみたいに黒くならない。
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◆品質:
最初に見たCのつく国のものみたいに
隙間があったりかみ合ってなかったりということはなくピターっとくっついている。
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◆Made in Japan
そう、メイド・イン・ジャパン!
さすがは日本製ですよ!!
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まあ、日本人はつまらない、
重箱のすみをつつくような、
どうでもよい部分の品質をとやかく言い過ぎる、
というようなことを言われることもありますが、
これが中●製のくだらない品質の製品と
同じ値段であるなら、
絶対こっちを選びますよね。
たかだか600円程度のものです。
ですが、
「素晴らしい!」
「これなら納得!」
「買っても損はしないだろう!」
と素直に思える。
これが品質ってもんじゃないでしょうか。
中●製がまるっきりダメとは言いませんが、
堂々とそれなりの値段で店頭に並べているは、
◆バイヤーの商品選定眼の問題、
◆顧客の商品選定眼を甘く見ている、
◆顧客からの信頼を軽視している、
のいずれかでしょうか。
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偉そうに言うつもりはないのですが、
筆者はまがいなりにも、
おもてなしの心を持ち続けるよう
心がけています。
つまり、
偶然にでも通りかかって
この記事をご覧になった方に、
小さなことでも、
「面白い」「ためになるかも」
と思っていただきたい。
そうでないと、
自分自身納得がいかないでしょうし、
ご覧になった方のお時間を無駄にしては
申し訳ないと思うので。
「品質力」の磨き方 信頼される製品と、不信を生む製品との違いは何か? (PHPビジネス新書)
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