2018年3月28日水曜日

銃声が響くことのない静かなクーデター その2

銃声が響くことのない静かなクーデター その2


3月24日付の前回記事
銃声が響くことのない静かなクーデター
http://www.hazemixeddays.com/2018/03/blog-post_24.html
では当ブログに似つかわしくない
まじめな話をしました。

本日の佐川氏証人喚問を踏まえて、
今一度皆さんと問題の本質をとらえてみたいと思います。

※ちなみに佐川氏証人喚問のダイジェストは
以下が分かりやすかったです。↓↓↓
〈3分でわかる〉佐川宣寿氏の証人喚問が終わったので、気になるポイントをまとめました
@ハフィントンポスト
https://www.huffingtonpost.jp/2018/03/27/sagawa-kanmon_a_23396121/


何かほとんど証言拒否で、
意味があったのかなかったのか、
「いや、まあ、
 要するにトカゲのしっぽ切り、
 スケープゴートってやつでしょうよ」
との印象が一般だと思います。
いつも通りのよくある展開。


しかし、今回の証人喚問内で本当に注目したいのは、
証言拒否ではなく、
明確に回答した以下の証言です。

(上記ハフィントンポストからの引用)================

■疑問2:政治家・官邸の関与はあったか? ⇒「ございません」

自民党の丸川珠代参院議員から
安倍首相、昭恵氏、麻生太郎財務相が文書の改ざんに対して
関与していたか尋ねられると、佐川氏は「ございませんでした」と否定。

佐川氏は改ざんについて「理財局の中だけでやった話」と発言。
首相官邸や財務省の他の部署から指示はなかったと説明した。

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「 これって、マジか? 」

よくもまあシャーシャーと言えたもんですね、
とあきれる感じがします。

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安倍政権としてはこの回答について、
YesでもNoでも致命的です。

つまり、内閣から指示があって改ざんを行ったのであれば、
当然悪さをしたということになり、
コソ泥程度の罪ですがアウトでしょう。

しかし、本当の本当に、
内閣の指示なく改ざんを行ったのであれば、
前回記事に記載の通り、
「 政府が官僚をコントロールできていない証拠 」
になり、

安倍内閣は無実ではあったけども、
同時にどうしようもない
「 無能 」
であったと言っているも同然。

そしてこれは安倍内閣に限ったことではなく、
日本の国家運営に関する
「 先天的な病気 」
と言っても良いのかもしれません。

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我々一般の国民からすると、
安倍内閣の指示に従って官僚が悪さをした、
という程度の話であればほっと胸をなでおろすというところです。

なぜなら我々は国会議員を監視し、
必要に応じて交代させる権利を持っているからです。

ところが、官僚という集合体については、
全く手が出すことができません。

もちろん今回の佐川氏の様に、
個人が違法行為を行っていて、
刑事訴追を受けて失職する、
ということはありますが、

上記表現の通り
「 集合体としての官僚 」を
国民は直接に制御することはできません。

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中学校の社会科で三権分立というのを習いました。

立法、司法、行政が三つ巴で監視、制御していて、
どこか一つが強くなりすぎることなく
健全な状態が保たれる。

これと同様に、

政、官、民

が三つ巴で監視、制御することで
健全な状態が保たれなければなりません。

つまり、

①民(国民)が選挙により政(政府)を監視、制御する
②政(政府)が立法により官(官僚)を監視、制御する
③官(官僚)が法律により民(国民)を監視、制御する

ところが、現在の日本では②がほとんど機能していません。

今回の問題がそれを如実に表しています。

国会の証人喚問で
「 政府の指示なく勝手にやりました。 」
と正々堂々と言っちゃう状態です。

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ごく身近なすごく小さなたとえ話ですが、

筆者の自宅の前の道は以前すごく狭くて袋小路になっており、
ゴミ収集車が入ってこれませんでした。
そのため、50メートル程度離れた、
ゴミ収集車が通れる道まで運ぶ必要がありました。

その必要があるお宅が筆者宅を含めて6軒程度あったのですが、
道が少し広がりゴミ収集車が入って来れる状態になりました。

ところが、当たり前といえば当たり前なのですが、
自然にゴミ収集車がルートを変更して自宅前まで
ゴミの回収に入ってきてくれるわけがありません。

そこで市議会議員に相談し役所に申し入れを行いました。

なんだかんだの書類や隣近所に一筆もらう等の手間はかかりましたが、
ある程度すんなりゴミ収集のルートが変更されるに至りました。

しかし、これがもし、
個人的に役所に行っていたとしたら…

多分
「 あー、なんか小市民が
  ごちゃごちゃ面倒なことを言うとるなー 」
と門前払いでしょう。

だってお役人は余計な仕事を増やしたくないの一点張りです。
それを責めてもしようがなく、
お役人というものは世界中で同じです。

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不遜な言い方で申し訳ないですが、
市議会議員を使うとことがすんなり運ぶのは、
上記の三つ巴の構図上、
政が官を制御している、
の自然な結果です。

このシーンのみで言えば、
ある程度健全な状態であると言えます。

我々は市議会議員選挙で当該の議員を当選させた。
その議員は市役所の役人を市議会の予算策定で制御する。
市役所のお役人方は条例や税金徴収で我々を制御する。

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片田舎の小さな市での話ではありましたが、
これは政・官・民の三つ巴の縮図であり、
これの規模が大きくなったものが都道府県レベルになり、
さらには日本という国のレベルになります。

つまり、我々が本当に日本を良い状態にしようと思えば、
上記の例の様に
「 我々国民が政治家を使って官僚を制御するのだ 」
という気概を持つことが第一歩になる、
そう思います。

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「 そうは言ってもなぁ。
  具体的に何をどうすればよいのやら。 」

となってしまいますが、

次回もう少しこの話を続けて、

「 オモシロ日本改造計画 」

を皆さんと一緒に考えたいと思います。

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