NHK「はじっこ革命・寄付について」を見て。
全然理解ができませんでした。
寄付をしやすくするための仕掛けを色々と考える、
というような内容の話でしたが…
どう見てもSNSにアップする目的の、
関西弁で言うところの
「いちびっている」人ターゲットで、
その寄付の目的とするところ、
例えば
被災地を支援しよう、
低所得者を支援しよう、
ということは
ないがしろにしたような話だなーと感じました。
前半に「とある有名広告代理店のカリスマ」
なる人が出てきて、
「うをぉー!すごい面白そう!」
と思ったのですが…
所詮マスコミに載せる広告って、
その程度のものなんだろうな。
その人も決して愚鈍な人ではないんだろうけど、
大多数の大衆
(と思われる人たち、
またはそういう人たちが考えていそうなこと)
に合わせると、こういう企画になるんだろうな。
すごく失望したような気分になり、
家内に
「これって、寄付として正しいのか?」
と熱く憤りをぶつけて、
「いやー、どうかなー」
と困り顔をされたり。
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以前、とあるテレビ(海外の企画の紹介)で
こういう実験をしていました。
「○○難民を支援しよう!」
と寄付を求めるプラカードを胸に付けた男性を
繁華街の歩道に立たせます。
何となく当然とも思うのですが、
大多数の人は見向きもせず、
通り過ぎるだけです。
ところが
同じ男性に
「○○難民は敵だ!
協力して一人残らず追い出そう!」
とヘイトな内容のプラカードを胸に付けて
同じ場所に立たせると、
まじめにその男性に詰め寄って
説教をする人が想像以上に存在する。
そしてその後、その詰め寄った人に
こういうビラを渡します。
「どうか助けてください。
あなたのその熱い心が、
私たちの活動の手助けになる。」
だましたようなやり方かも知れませんが、
人間の内なる正義感に真正面から訴える。
そして本当に役に立ちたい、
誰かのために役に立ちたい、
そういう気持ちでこそ
寄付をするべきではないでしょうか。
誰かに見せびらかすつもりで寄付をした。
助けてもらった人がそのことを知ったとしたら、
どんな風に思うのだろうか。
背筋が冷たくなるような気がします。
「 単純にあなたの頭が固いだけですよ。 」
そういわれるとそうなのでしょうが…
政治家だとか、テレビ番組を企画するプロデューサーだとか、
世の中の上流にいる日本人は日本人のことを
馬鹿だと考え過ぎていないか?
何となくそんな気がします。
世の中はノリとか雰囲気のみで判断する人間ばかりではない。
あんまりなめない方がいいと思うのですが。
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