今回記事は4月7日に予定の
大阪府知事、大阪市長のダブル選挙
大阪府府議会議員、大阪市議会議員
に関連して。
ですが、「特定の誰かを応援する」というより、
「我々有権者はどのような視点を持たなければならないか」
「どのような候補者に投票しなければならなか」
という『そもそも論』を皆さんと一緒に考えたいと思います。
【目次】
◆日本の社会は「健全」に成立しているか?
◆我々が腹を立てるべき相手は「官」
◆「民」が「官」を直に制御する希少なチャンス!
◆本質を考えて投票してほしい
◆日本の社会は「健全」に成立しているか?
まず大前提として社会は
「政」「官」「民」
の三つ巴の構造で成り立っています。
イメージ図としては以下のような感じ。
政官民の三つ巴(正常)のイメージ図 |
これは大きな単位、つまり
『政』国会
『官』内閣+国家官僚
『民』民間
でも、
小さな単位、つまり
『政』地方自治体の議会
『官』知事・市長+県庁等の役所
『民』民間
でも同じです。
それぞれが互いに監視、コントロールしあって、
バランスが保たれている状態が「健全」な状態です。
(余談)---------------------------------
「あれ?知事や市長、
内閣の大臣は『政治家』じゃない?」
となると思いますが、
社会の成り立ちの「機能」としては
「官」に含まれます。
本来的な意味で言うと、
行政のトップである知事や市長、内閣を
議会は監視をして時には邪魔をしなくてはいけない。
アメリカは大統領と議会は完全に分離していて、
これがちゃんと機能しています。
ところが、日本は内閣と国会が癒着していて、
実によくない状態です。
これは今回記事では余談、
また別の機会に記事にします。
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今の日本の社会構造は
大きな単位、小さな単位の両方で
以下のような状態です。
政官民の三つ巴(官の一人勝ち)のイメージ図 |
つまり、「官」だけが強力で一人勝ちをしていて、
非常に「不健全」な状態です。
その「不健全」さが招く、
困った状態の具体的な現象が
「右肩上がりの国家予算」
であり、
各種の増税
です。
◆我々が腹を立てるべき相手は「官」
時々政治家がどんくさいことをしでかして
ニュースになると我々は腹を立てたり、
心の中で毒づいたり、
「ざまーみろ」と思ったりしますが、
上記のイメージ図でも分かるように、
我々民間を締め付けて、
しかも無茶苦茶なことをしているのは「官」であり、
本来は日常的に「官」に対して
腹を立てなければならないはずです。
まあ、いきなり喧嘩腰でなくても良いと思いますが…
少なくとも「仮想敵」として見なくてはなりません。
しかし、上記イメージの通り社会のルール上、
「民」が直接「官」を制御する方法がなく、
あくまで「政」を選挙で選び、
「政」の働きによって
「官」をコントロールするしかないのです。
つまり、正しい手続きに則り
「健全」な状態に戻そうとするならば、
「政」をパワーアップする。
この一択です。
これらの方法論は当ブログの以前の
以下の記事をご覧になられれば、
面白がっていただけるかもしれません。
オモシロ日本改造計画 その1 「中選挙区制の復活」
http://www.hazemixeddays.com/2018/04/blog-post.html
オモシロ日本改造計画 その2 「ブラック企業の社長を議員にしよう!」
http://www.hazemixeddays.com/2018/04/blog-post_7.html
◆「民」が「官」を直に制御する希少なチャンス!
橋下市長時代から
大阪都構想は色々と周辺の理屈を
あーだこーだと付け加えて
ぼやけた感がありましたが、
要するに
「大阪府庁と市役所の機能を統合して、
コストパフォーマンスを改善しよう」
この一点であり、つまり、
なんと!
現状全く役に立っていない
『政』に頼らずに!!
『民』によって直接!!!
『官』を制御することができる!!!!
というチャンスが
到来したのです!!!!!
政官民の三つ巴(大阪都構想成立でリベンジ)のイメージ図 |
どうでしょうか皆さん。
大前提として「官」は卑怯者です。
「政」を体よく操り、なんだかんだと理由を付けて、
我々が必死に稼いだお金をむしり取っていきます。
それをコントロールするべき「政」を
ちゃんと選べていない我々有権者の
身から出たサビではありますが。
しかし、この大阪都構想が成立した暁には、
いつもはやられっぱなしの
我々か弱い民間がリベンジをすることができます。
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また、さらに重要なことは、
「先例になる」
ということです。
つまり、
頼りない政に頼らずに、
「民」によって「官」をコントロールする
先例ができれば、
いろんな地方自治体で同じことが起こり、
また国政レベルでもいつか実現するかもしれない。
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筆者は実はこの件について、
『こうなれば良いなー』
という理想論のではなく、
『こうならないとダメだ』
という必達の姿であると感じています。
自治体が倒産するというのは、
かなり現実に起こりえることであるというのは、
北海道夕張市の前例があるように、
既に常識になりつつありますし、
また「国家規模の倒産」というのも、
ギリシャやその他の国による金融不安等で
既に証明されたものです。
今からかれこれ四年前、
橋下市長時代に大阪都構想の住民投票があり、
僅差で否決されました。
この時誰が一番喜んだのか。
「やったぁぁ!!危なかったー!
これでダラダラ適当に仕事してれば、
くいっぱぐれることなく
定年まで楽勝だぜぇぇ!
ヒャッハー!!」
と、いい加減なお役所仕事をしている
役人連中が高笑いをしている。
簡単に想像できますよね。
それで良いのでしょうか。
我々民間は青息吐息で絞られ続けているのに。
◆本質を考えて投票してほしい
4年前の都構想住民投票の際、
反対票を投じた知り合いに
「なぜ?」と聞いたことがあります。
『だってさー、
橋下さんのキャラ?
物の言い方とかが何となく嫌い』
(°д°;)<…マジデ?
橋下氏がちょくちょく変なことを言っていたのは
認めるところですが、
そんなことって問題じゃなくない?
丁寧な物言いで全く役に立たない政治家や、
我々から搾取を続ける役所が良いのだろうか?
我々にとって、
本当に良い状態とは何なのか。
そしてそれを実現するために
なすべきことは何なのか。
本質的な意味を考えてほしい。
中にはこんな風に感じている人もいると思います。
「東京『都』に張り合ってるみたいで、
なんかダサい、やめてほしい。」
うん。
そういう事じゃないんだよっ!
頼むから!本質を見てくれ!
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